巨大銀行を取り巻くクライムサスペンスなのだが、なんだかスッキリしない。
作り手もリアリティを追っているつもりになっているからだろうか、見たいところがきちんと描かれておらず、結果としてストーリーの表面づらだけを追っているだけになってしまっている部分が多い。
エンタテイメントとしてはグッケンハイム美術館の銃撃戦だけが見所だ。
ナオミ・ワッツとクライヴ・オーウェンの役どころもお互いビジネスライクなつながりだけで、その絆の薄さからも感情移入できない。
そのため、クライマックスとなるべきところが観客にとってクライマックスになっていないと思う。
インターポールといえば、「ルパン三世」の銭形警部だが、インターポールには逮捕権がないというのは初めて知った。