難解。超難解な作品。
神の存在、人間の死生観、輪廻転生、宗教観、進化論、命をつなぐこと、エントロピーの法則・・・
啓示的な映像の連続は非常に抽象的で壮大なテーマを連想させる。
大きな宇宙の流れの連続の中に挿入される人間の生活の営み。
あまりにも抽象的な作品だけに議論を呼ぶことは想像に難くない。
これが、議論好きのフランス人の間で、カンヌで議論され選ばれたのだろうか。
言葉でそういうものとして論じることはそれはそれとしていいのだが、この作品は映画そのものとして見たとき、自分にはぴんと来なかった面も少なからずあったことは否めない。