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2012年 05月 05日
わが母の記 ★★★☆☆
e0088513_2051298.jpgここに出てくる母は単なる認知症の女性ではない。

戦時中を子供を抱えながら生きてきた一筋縄ではいかない強い母なのである。

三人の娘と妻、そして2人の妹という主人公を囲む女性とは当然、母への理解も対応も異なり、そのような環境が母という一人の存在だけではなく、作家である主人公の作品にいかに強く深く影響を与えたか、詳細に描かれている。

樹木希林はこうした家族の中で母という存在を、それまでの壮絶な人生を感じさせるような迫力をもって演じている。

ユーモアを交えながらすべてを見透かしたかのように振舞う姿は、この母親が到底太刀打ちのできない非常におっかない存在であることを感じさせる。

また、前評判どおりの樹木希林の演技のみならず、日本の風景と物語を見事なアングルと構図で映し出す映像にも魅了される。

ただ、惜しむらくは、終盤において物語が散漫とした感じをあたえているところだろうか。
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by center_otu | 2012-05-05 20:26 | 映画


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