期待せずに見に行ったのだが、思わぬ掘り出し物だった。
理論的に可能であっても、火星に人を送り込むような壮大な計画を推し進めるのは科学か、信念か、宗教か。
シャイフとジョーンズのこの会話にこの映画のテーマが凝縮されているように思う。
大きなプロジェクトを進めるのは科学とお金だと思いがちだが、信念がなければ何も生み出さないということを映画は言っているように思える。
男女の関係も、遠くの公的な関係よりも近くで同じ目標を追って共に汗を流す関係が大事だ。
信念や愛情といったまさに人間的な精神活動が人を人たらしめていることを再認識させられる。