『天使と悪魔』 ダン・ブラウン著 角川書店 (2006/6/8)
『ダ・ヴィンチ・コード』の主人公ロバート・ラングドンが登場する歴史ミステリー小説。
ガリレオの時代に端を発する秘密結社とカトリックの総本山ヴァチカンとの、科学と宗教の対立を背景に物語が進む。
この作者の描写、展開は非常に映画的。
ラングドンの突拍子も無い大立ち回りにしてもハリウッド映画を思い浮かべ、まあそんなこともあるかと思わず甘く受け取ってしまう。
それはそれで娯楽作としてはいいかとも思うのだが、小説自体の軽さにつながっているように思える。
面白い作品だったのだが、テーマのわりに何か軽い感じが残った。