ダイアナ元皇太子妃が亡くなったのが1997年だから、もう10年前の話。
しかしながら、まだ10年しか経っていないのに、ここまで女王をクローズアップした映画を作ってしまうなんて、どこかの皇族では考えられない話だろう。
どこまで現実を反映しているかは定かでないが、ロイヤルファミリーの日常を描き、彼らの人間的な側面を見る者に突きつける。
そして、ロイヤルファミリーの伝統と格式と国民感情に挟まれながらも、女王の女王たる勇気に基づき行動する姿に感動させられる。
マスコミの煽動でどこまでが本人の意思か分からない国民と、伝統と自らの理念から態度を決める女王の対比が見事。
女王役のヘレン・ミレンがアカデミー主演女優賞を受賞している。
余談ながら、女王ってあんなにたくさのコーギー犬をペットにしてるのね。
コーギーに命令しながら散歩する女王に妙に親近感を持ってしまった。