う~ん、なんか微妙。
というか、タランティーノはそもそも、「レザボア・ドッグス」や「パルプ・フィクション」という作品を作っていたということを忘れていた。
今回の作品はこうした作風が再び前面に出てきている。
面白くなかったらチケット料金を返すというキャンペーンもやってたようだけど、最近の彼の作品の延長線上のものを期待してた人なら、このキャンペーンに乗っかった人もいたんじゃないかと思えてくる。
一つ一つのシークエンスはタランティーノらしくて見るものを惹きつけるのだけれど、全体としてみると今ひとつこなれていないような消化不足の感じが残ってしまう。
不必要に盛り上げまくる演出、大げさな演技、極端な暴力描写、過剰な緩急のつけ方、それぞれタランティーノっぽくてその部分では映画にのめりこませてくれるんだけどねぇ。。。
個人的には、デビッド・ボウイの挿入歌「キャット・ピープル」(80年代の映画「キャット・ピープル」主題歌)をバックに赤いドレスを着たショシャナが顔に紅を塗るシーンがグッときた。