この映画は、ストーリーがどうのこうの言う前にクリスチャン・ベールの映画ですな。
抜歯までして役作りに挑んだと言うその役どころは鬼気迫るものがある。
彼が演じたロクデナシの兄貴はあまりにもリアルすぎて、そのロクデナシ加減に見ている方もついイラついてくるほど。
マーク・ウォールバーグは主役ながら、完全にクリスチャン・ベール喰われてしまっている。
それどころか、とにかく何もかも本作ではクリスチャン・ベールに喰われていると感じたのは自分だけだろうか。
ただ、この辺のアンバランスさは自分としてはチトいただけない感じ。
エイミー・アダムスはディズニー映画ではかわいらしいお姫様を演じていたが、本作ではぶよぶよのおなかを丸出しにして体当たりで威勢のいいおネエちゃんになっています。
クリスチャン・ベールがアカデミー賞助演男優賞、メリッサ・レオがアカデミー賞助演女優賞受賞。