半裸の女性を鎖で縛っているポスターからもキワモノ系の映画化と思いきや、予想していたよりは普通っぽいドラマとして成立している。
クエンティン・タランティーノのノリの映画かとも思っていたが、全然違う。
そして何よりも印象的だったのは、主演の女優さんだった。
セックス依存症の女に扮するクリスティーナ・リッチの演技は鬼気迫るものがある。
相変わらず渋くて重厚感をも感じさせるサミュエル・ジャクソンにも負けることなく渡り合っている。
映画後半で聞かせる彼女が口ずさむ歌は、それまでの演技とのコントラストで彼女の歌声の清々しさを見事に際立たせていたのが印象的だった。
後で知ったけど、クリスティーナ・リッチって「アダムスファミリー」に出てたあの女の子だったのね。