オリジナルの黒澤版を見たのは10年以上も前のこと。(当然、ビデオです。)
その時は1962年に、現代に通用するこんなに面白い娯楽作品が作られていたことに驚嘆し、さすが「世界のクロサワ」と呼ばれることはあると妙に納得していた。
それだけに、このリメイクの製作者側にかかったプレッシャーの大きさは想像に難くない。
でも、彼らはそれを上手く流してしまったと言うか、完全にノック・アウトされたのか、ほとんどそのまま作り直しの映画にしてしまったようだ。
自分も、さすがにオリジナルのワン・カット、ワン・カットまで覚えちゃいないが、本作の印象的なシーンは、ほとんどオリジナル版と同じ絵になっていたような気がする。
明らかに違うのはラスト・シーンくらいか?
音楽までほとんど同じに聞こえてしまった。
にしても、やはり脚本のすばらしさか、それなりに楽しめる作品になっている。
改めてクロサワはすごかったと感じた作品。