くるくると変わる視点に前半は正直、落ち着いて見ていられなかったのが残念。
ブライオニーがその後、自分が見たことをきちんと理解したくだりがきちんと描かれなかったのも拍子抜けだ。
一気にラストまで繋がっていく後半は緊張感が途切れることなく見事なだけに、前半上滑りだったのは惜しい。
効果的に使われるタイプライターの音、ブライオニーの登場シーンに使われる美しいピアノの旋律がなんとも印象的。
ラストのブライオニーの告解。映画のオープニングでタイトルがタイプで打たれたのも、本作が作家ブライオニーの「つぐない」の映画だったからというのは、見事してやられた。
アカデミー賞8部門ノミネート(作曲賞受賞)作品。