アメリカでは2006年に公開されたようだが、なぜか日本では今頃やっている。
そういえば、エドワード・ノートンはここ最近見かけないような気がするが、どうしてるんだろう。
19世紀のウィーンを舞台に繰り広げられる物語は、まだ黎明期にあった科学を背景に、幻影をよりミステリアスに浮かび上がらせている。
彼のマジックはたとえ機械仕掛けであっても、この映画でのリアルなCGのようにまるで本物のように当時の人たちの目には映ったに違いない。
でも、こうした背景や現代でも一般化していない技術を当時開発していた可能性を差っ引いたとしても、ラストのオチは少々納得できない。
少年の幻影は突拍子もなく、少しやりすぎのせいでなんとも腑に落ちないラストになってしまっている。
ああやられた!などとは簡単に思えない後味悪いラストだけがなんとも惜しかった。