一度聞いただけで思わず口ずさんでしまう主題歌が印象的な宮崎アニメの新作。
最近の宮崎作品はエスニックな匂いやメッセージ性があって、ディズニーアニメにはないような苦味が特徴的だったが、本作品は素直なファンタジーになっている。
特に前半のファンタジー世界は宮崎アニメの真骨頂と言ったところだが、終盤、ポニョが眠りに落ちるのと同時に映画は急に尻すぼみ。
最後はあっという間にエンディング。
あっけにとられるほどの展開は驚かずにはいられない。どうしちゃったんだろう。
101分の作品だが、後20分は使って丁寧に描きこんでほしかった。
また、色鉛筆で描いた背景は見る人によって好みが分かれるかも。
アニメーションの作画も時々崩れるのは「ゲド戦記」が頭をよぎり、ヤな感じ。